I wanna go to alps.

教育のことしか書きません。たぶん。

今後のキャリアの話

 2か月くらいぶりの更新。夏休みを待っていたのにもう夏休みも終わりです。

 

 今、自分が考えていることは早すぎるかもしれませんが、今後のキャリアです。10年後はどんな仕事をしているのでしょうか。キャリア教育がホームルームでよくあるのですが、そのとき話すのが「先生が60歳まで先生してるってことは多分ないよ」ってことです。結構みんな驚きます。でも、多分そうだと思います。

 

 最近あった自分がいっていら大学院の懇親会で「しんどいんですよね」ってことを伝えましたが、働いていて正直しんどいのです。去年は去年でしんどかったですが、今年も今年でしんどいです。1か月先の予定を確認すると、2学期が始まり、次の土日は秋の大会に向けて練習試合を両日組み、その次の土日は文化祭と秋の団体戦。代休は教職員でゴルフ(拒否ればよかった...)。その次の3連休でなんとか1日の休みがありそうです。大丈夫なのか...。

 テニスはテニスで楽しんではいますが、なにぶん真面目なもんで、はじめての仕事がまだまだあるなか、部活も生徒らの期待に応えるためにやらないと!と思うと、全部に力を注ぎすぎなのかもしれません。

 

 さて、とにかくしんどいという話をしてますが、そこでキャリアの話。僕のやりたいことは、おおざっぱですが教育をよくすることです。細かいところでいえば、寝て適当に過ごしてしまう授業じゃなくて受けたいと思う授業が増えることとか、学校を楽しめること、自分の人生を変えるような授業や行事、人との出会いがさらに増えればいいなーってことや、大きなくくりでいうと、子どもたちに社会に出て力強く生きていける人に育ってほしいのです(役所のお堅い文章みたい)。ただ、昔の教育といまの教育では住んでいる環境が違います。変わらない大切なことはあります。挨拶ができること、友達を大切にすることなどなど、あげればキリがありません。ですが、学校をでたあとの社会が違います。朝から晩まで工場で決められた作業をするような仕事は残るものもあるとは思いますが、そのうちすべて自動化されるでしょう。クリエイティブなことを考えることが人間の仕事になるのではないでしょうか。でも学校で決められた時間に席に座り、指示に従って問いを解き、解説を聴く授業が大半の高校では展開されていますし、少なくとも僕が働いている高校はそんなもんです。生徒たちも教員たちも学校というのはそういうもん、って思ってそうです。そんなもんなんでしょうか。SSHで課題研究をやっている学校もありますが、割とそれっぽくやっているだけでSSHをやっている学校ならいいじゃん!ていうのは違うと思います。あれはあれでもっと支援する人、モノがあったほうがいいと思います。

 

 少し話がそれましたが、結局何が言いたいのかといいますと、教育は結構、転換期に来ていると思っています。ただ上の指示に従うマシーンを作るようなことをするのではなく、各教科生徒が学問をすること・学問に触れること、今の学びが社会とつながっていることを実感すること、そのためのパフォーマンス課題、真正の評価などなど、よく学び、そして成長して欲しい。それは自分が心の底からおもしろいと思うものに出会わない限り、なかなか続かない。学校は言ってしまえば強制的に何かやらせる場所ですが、もう少し、自由に学びたいことが学びたい方法で学べる場所にならないかと思ってます。もちろん、いろんなことを知ってほしいので強制的に学ばせることも必要でもあります(日本ってもっと地学を学ぶべきじゃないですか?)。

 

 話がまとまるようでまとまりません。で、つまり今の結構年を取っている人といまの子どもたちでは今後生きる社会が全然違うわけです(大雑把)。AIも入ってきますし。で、そこで教師が何をすべきかというと、やっぱり勉強することなんですよ。アクティブラーニング、カリキュラムマネジメントなど、これらの教育界のホットワードをどれだけの現場の教師がわかっているのだろうか。なぜこれらが新しく指導要領に入ることになったのかをわかっている人はいるのか?(アクティブラーニングは視点となりましたが)。校長もわかっているのか?新学習指導要領も読みました?これをもとに教育活動を行っていくはずなのに読まないなんて意味わかんないですよね。でも多分、大半の人は読んでないですよ。で、なんでかというと忙しいからなんですよ、日々。

 

 忙しいんですよ、日々...

 

 やったこともない部活の顧問をして土日を費やし、何か問題があれば勤務時間外であろうが駆け付け、保護者からは文句を言われ(小学校よりはましです)、本来の業務であろう授業は結構片手間。ほんでつまらんから寝る生徒。きっとさらに真面目な先生はもっといい授業を、と思って夜中まで授業を考えるのでしょう、倒れたくはないので夜中まで授業作りをすることは僕はないですが。ともかく大量の業務に追われておるわけです。何とかなんないの?

 で、思うことが、もっと学校をよくするために教員の労働環境、研修の環境がよくならないか、今後の教育の方向性や新しい授業法(例えば質問つくりとか、物理でいうと科学をどう教えるかの中に書かれている演習などなど)を多くの先生に知っていただけるようにならないかってことです。

 

科学をどう教えるか: アメリカにおける新しい物理教育の実践

科学をどう教えるか: アメリカにおける新しい物理教育の実践

 

  部活ならやりたくない先生よりも専門的に詳しい人の方がいいですよね。ちなみに僕はずっと学生時代にやっていたスポーツを自分の専門というのは違うと思います。こないだの大谷選手のHR、打った後右足あがりましたよね。そんなの意味わかんないんですけど、なぜそのような動作になったかちゃんと説明できる人がいるんですよね。それはレベル高すぎな気もしますが、でも自分がただやっていたスポーツを専門と言っちゃうのは違うような気がしてます。

(これちゃんと貼れてるのだろうか)

 

 またまた迷走してきましたが、何がやりたいのかというと、環境整備なんです。現場でというよりも、裏方。それができる場所が教育委員会なのか、大学なのか、起業なのか、政治家なのかまだわかりません。どこが合ってるのかもわかりません。よく大学院のみんなと話すと俺らが政治家になるしかないやんという話によくなりましたが...。夏休み終わりで仕事がやりたくないからこう言い出したのかもしれませんが(笑)、でもいずれ環境整備に回りたいというのは前から思ってました。僕は教師をやってますが、物理がよくわかってなのがウィークポイントだと思ってます。ダメだろって感じですが、ダメですね。理想が高いと思う人がいるかもしれませんが、ほんとにあんまよくわかってないです。じゃあ博士課程まで物理でいった人が物理を高校生に教えられるかというと、それはそれで違うと思います。どのような過程で学習者が理解していくかを学ぶ必要があります(僕ももっと学ぶ必要があります)。それも熟知した人が物理を教えるのが理想だと思います。あくまで理想。

 

 というわけで書きたいことは書きました。自分がしんどいので、もっと楽させてよっていう意味で環境整備って言ってる部分もあるかもしれないけど、教育現場をもっとよくするためにはまずは働く人のために働きやすい環境を準備することが大事じゃないでしょうか。大学の物理学科にいた教職は確かにいいけど、土日ないからやめとくわって言ってた人がいたりして、そうだよなって思うところもあれば、人材を失っているんじゃない?とも思ったりします。こんだけブラックって言われているなかで、それでも教員を目指す学生さんは本当にすごいと思います。その人たちのためにも、いい職場をを準備することに力を注ぐのはいいかもしれない。

 

 長くなりましたが久々のブログ、終わります。