I wanna go to alps.

教育のことしか書きません。たぶん。

根性について

 やっぱり根性かなーと思うできごとがありました。その前に、それを考えるきっかけになったのがこの本です。

 

なぜ「偏差値50の公立高校」が世界のトップ大学から注目されるようになったのか! ?

なぜ「偏差値50の公立高校」が世界のトップ大学から注目されるようになったのか! ?

 

 

 49ページ「生徒たちには、たとえハーバード大学に受かっても、寿司屋になりたいならそれを蹴って寿司屋になりなさい、とよく話していました。要は、それくらいの根性があったらどこでもやっていけるよ、ということです。もし、ハーバード大学の厳しいアンダーグラヂュエイトのエッセイが書けるほどの根性があるなら、絶対においしい寿司を握ることができると私は思います。包丁の選び方ひとつをとっても、気合いからしておそらく違うことでしょう。やりたいことをやって満足する人生を実現するときに、学んだ経験とやり抜いた経験は価値ある糧になります。お金やいい職場を目指すことはもうやめたほうがいい、といつも伝えています。」

 

 苦しいことを耐えることを根性と思っている生徒は多いような気がします。そういう根性論とこれは違います。例えばいま、部活でテニス部を運営している中でしんどい練習はあります。筋トレやフットワーク、ランニングなどが主にそれです。ここまでできるようになりたい、本戦に出場したいという目標があるとして、それにどれだけの本気度合いでなりたいと思い、行動できるか。そういう地道なトレーニングを手を抜かずに目標に向かっていけるか。大会や練習試合で負けたときはだいたい大きなきっかけなので、その時はこうなるためにこうする!と宣言します。それをどこまで続けることができるのか。工夫として目に見えるところに目標や習慣を書いたものを置いておくとか、自分に取り組むきっかけを用意することはできます。でも、本気度合いが足りないなら今日はいいか、明日やろう、と思うでしょう。それは根性少なめですね。ここでやろうと思えるか。そして、部活においては、手を抜こうとしている仲間に対してそれはあかんやろ、もうちょっと頑張ろうやっていう声かけができる仲間が大切なんじゃないかなーと思います。そんな努力を継続できる高校生はなかなかいないと思います。でも仲間に声をかけてもらって、持ち直せる生徒はいっぱいいるんじゃないかな。

 うちの1年生はお互いを高め合える良い環境を作れそうな感じです。2年生は練習開始時間に遅れるくらいならもう帰りなさい、で帰宅。別に、帰れっていったのに帰るんじゃない!とかではないです笑。2日連続で遅れたのです。コートに集合して練習開始する時間になり、1年や僕が集合しているところにようやく更衣室から出てきて、特に急ぐ素振りもなく、普通に合流。「昨日も言ったけど、今日も遅れてくるのはなぜですか?何かわけがあるなら聞きます」「話しながら着替えてたらこんな時間になりました」「そうか、特に訳もないならもう帰ろう」「はい」、って感じです。コートからでて更衣室へ。その間も談笑。いえーい、オフになったーくらいな感覚なのかなぁ...。そんな彼らも大会後はもっと上手くなりたい、勝ちたいですっていうんです。めっっちゃ難しい。努力して上手くなって勝てばおもしろい、もっと上手くなろうって考えると思います。でも、なかなかその軌道に乗るのって難しいですよね。練習してもよく考えないと上手くはならないし、ましてや勝てるとも限らない。スポーツの世界ってそんな簡単じゃない。でも、そこで努力を続けられるか。もしくは負けたことを笑ってごまかして終わるのか。それはその物事を好きな度合いで決まるのかもしれないですね。友達や先生や保護者の方など、人的な環境かもしれない。もちろんその生徒の性格もあると思う。そのときの根性(本気度合い)って、いろいろな要素が組み合わさって現れるもんじゃないかな、とこの記事を書きながら感じました。箕面高校の校長先生が思うように、学んだ経験、やり抜いた経験をしてほしいと思っています。もちろん、私の部活動の方針は部員全員がテニスを楽しみ、テニスを通じて人として成長することです。生徒とぶつかったり、話し合ったりしながらそのための環境を作っていきたいと思います。

 

 明日、始業式です。冬休みは物理を勉強する時間よりテニスをしていた時間の方が圧倒的に多いです。それはそれでどうなんだろうな、とは思っています。来年度はガイドラインを守りつつ、活動していきます。以上、学校の先生方、3学期も楽しんでいきましょう。

1月7日。