I wanna go to alps.

教育のことしか書きません。たぶん。

学級通信

 今日は大学の仲間、と先生と飲む機会がありました。アウトプットすることで自分の考えが整理されることは実感しつつあるので、不定期ですがこのブログは続けようと思います。今回は、学級通信が結構自分が納得できる感じで書けたので、それを載せようと思います。この学級通信も、アウトプットの一つですね。結構凝っちゃうので、これも不定期ですが。でも、初めての担任だから、自己満足の部類だけど、彼らに少しでも残る何かがあれば嬉しい。
日付変わって1月27日。

 

もうすぐ2年生になるみんなに 学級通信 No.2

①第一回の学級通信で『なぜ「偏差値50の公立高校」が世界のトップ大学から注目されるようになったのか!? 日野田直彦著』の一部を紹介しました。根性のこと、「やりたいことをやって満足する人生を実現するときに、学んだ経験とやり抜いた経験は価値ある糧になります。お金やいい職場を目指すことはもうやめたほうがいい、といつも伝えています。」といった内容のことです。それを読んで、感じること、思うことなどがあれば書いてくださいとお願いしました。それをいくつか紹介します。

きっかけが「やらされた」からだったとしても、一生懸命取り組んでいれば好きなことに変わるかもしれないから、私もとりあえず何でも頑張ろうと思えた。
→そもそも小さいときにご両親と一緒にやってた(連れていってもらった)スポーツを好きになっていることが多いんじゃない?まずは何でもやってみよう。

今やりたい事をどういうふうに将来の仕事につなげたらいいのか分からない。正直、今やりたいと思っていることは将来の仕事に役立たないと思っている。
→例えば、高校のときに甲子園に出た人はプロ野球選手にならないと、そこでやっていたことに意味が無いのでしょうか?目指す目標に向かって日々取り組んだこと、仲間と一緒に協力したこと、何かを成し遂げたこと等、こういった経験は後の人生に生きると思う。どう、いつ、生きるかはわからない。自分でもわからないかもね。あの本のp.176「求められるのは、多様な経験と多様な知見。あとは、社会の問題を自分で解決したという経験です。」と今後求められる人材について説明しています。部活のチームの問題を解決するのも社会の問題の解決だと思いますよ。

「将来のためにそろそろ頑張らないとヤバイかもしれない。」という焦りを感じました。
→焦る必要はありません。何せ先生が本気で取り組み出したのは大学4年生の教育実習終了後です。そして1番勉強したのは大学院にいたとき。大学4年の実習が終わったとき、自分はこの職業でやっていきたいと思いました。教員採用試験に落ちたとき、教員になるための準備が全然足りていないと思いました。それから色んな本を読んだり、色んな校種の学校に行ったり、海外の学校にいったり、様々な現場を体験しました。わかることも増えてきて、自分の意見もできて、どんどん教育を学ぶことが面白くなりました。そして2016年の採用試験のあと、絶対に受かったと確信しましたし、実際受かって、今があります。みんなが本気だして取り組みはじめるのはいつでしょう?早い方が有利になるのは間違いないと思いますよ。

その偏差値50~の高校の授業とか気になった。
→この本では授業の紹介はありませんでしたが、土曜の特別講座のことなら少し紹介できます。ベルリッツという英会話の企業と協力して講座を開いているみたいです。そこで英語をみっちり、というよりは思考する方法を英語をちょいちょい使いつつ勉強しているみたいです。ここの学校はグローバル科がありますが、海外の学校と日本の学校の何が違うかというと、アウトプットの量だと先生は思っています。「自分はこう考えている、あなたはどう思うの?」「確かに、その考えもいいよね」、っていう多様な考えを受け入れる経験です。もちろん、日本の教育にもどんな人にも等しい教育を受けることができるといった良さがあります(良さは他にもありますよ)。ですが、これからの時代、社会に出たときに、答えがわかりきっていることに取り組むよりも答えのない、みんなで納得いく解を探る機会が多くなると先生は思っています(例えば、力学的エネルギー保存を確かめる実験を自分たちで考えようというのは、答えがたくさんあるうちの、自分たちが良いと思った方法を実施しましたよね)。そのときにどうやって他の人と連携すれば課題を解決できるのか、文化や考えが対立したときにどうやってみんなが納得することができるのかといった経験を土曜講座ではしているみたいです。海外の人は日本よりこのような経験をしているので、ハーバード大の学生が高校生とキャンプをして交流する機会もあるみたいです。すご!

・たしかに本当に好きなことなら、努力できると思った。・根性がある人はいいなと思った。

→確かにはじめから何でも意欲的に取り組む根性ありまくりな人もいると思います。でも、根性を出すための工夫はいろいろとあると思いますよ。仲間にやることを宣言する、スマホのリマインダーでやることをまとめる、自分に何かを習慣として課す、終わったあとのご褒美を用意するなどなど。自分を動かすための工夫は大切です。人間、強制されてようやく動けることもあるからね。ちょっと頑張るためのタネを用意しよう。

やりたいことを見つけてそれを継続、やりきれればひとまわり成長できるかなと思った。

→それが何かの大会で優勝とか、しなくても成長できます。そしてどれくらいの熱量や時間をかけて取り組めば、どれだけ成果がでるか、もわかってくる。