I wanna go to alps.

教育のことしか書きません。たぶん。

来年度の目標

 ついに今年度最後の日でした。普通に部活付き添いしただけですが。ここ最近、本をちょいちょい読んで、色々とアイデアが出てきました。やりたいことができたので、書き記しておきます。

 

目標①

部活動のガイドラインを守りつつ、実績を残す。これだけ休んでも実績は残せるということを同じ学校の教員たちへアピールし、土日のうちの1回の休みを作るきっかけとなる。

 こう書くと、勝利至上主義なように映るかもしれませんが、そんなことは全くないです。理念は「テニス部に所属している人全員がテニスを楽しみ、テニスを通じて成長すること」です。もちろん、大半の生徒は上手くなりたい、大会で勝ち上がりたいと思っています。そのためにどうすればいいのかをこちらから一方的に指示するのではなく、みんなで考えたいと思っています。やっぱりやりたいと思うことに対しては本気で考えますしね。先生はこういう風に考えているんだけどどう?、くらいな関わりでやってます。僕は去年の4月からテニスをはじめたテニス歴1年の素人なので、みんなの方が実際詳しい。教えることができる弊害として、自分で考えるということを妨げることがあるんじゃないかと思っています。できるから、どうしても教えたくなっちゃう。教えることができないからこそやりやすい指導法な気もしますが、自分がテニスを詳しくなったとしても、この関わりは変えないんじゃないかと思う。知識をこっちが与え続けるだけでは自立しないですから。

 ガイドラインを守るのはもちろん第一に生徒のためですが、第二に教員のため、学校のためです。これからの部活動の在り方を見直すためというと大げさですが、でもその第一歩にしたいと思っています。教員の勤務体系の見直しも含まれているとも言えます。僕のまわりにも教師はいい仕事だけど、部活で土日が潰されるのはかなわん、といって教員になるのをやめていってしまった人がいます。それほどの熱意だったんだろうという人もいるかもしれませんが、人材を失っていることの自覚が足りないと思います。例えるなら、坊主頭にしなければいけない多くの高校の野球部の部員が減っていることと近いかなと思います。働き手が減っていく中で、人間がやるべき仕事と機械がやる仕事にわかれるでしょうけど、世の風潮が働き方改革と言われている中で、土日も働くなんてあり得ない状況が続いていると、人間がやるべき仕事の精度はガタ落ちするでしょう。人間がすべき仕事は決して簡単なものではないでしょうから。

 話が少しそれてしまいましたが、なんとかして休みを捻出する必要があります。将来の理想的には学校と切り離して様々なスポーツ運営団体が放課後の学校施設を使って部活のような活動をしていくことだと思っていますが、かなり時間がかかると思います。それに期待している人もいるかと思いますが、それまでこの勤務体系を続けるのには無理があります。僕もいずれ異動があるのですが、その後に誰も顧問をやりたがらないということは避けたいのです。だから、これだけ休んでも実績は残せるのだということを示すことによって一石を投じたいと思っています。理念の中のテニス部に所属している人、には僕や他の顧問の先生も含まれています。僕だってすべてを犠牲にする気なんてありません。部活動の負担を減らすことによって学校全体のエネルギーを取り戻す必要があります。そして、あくまで負担を減らすということが大切なのであって、おもしろさは減ってはいけない。でも、土日祝全部やることって本当に部員全員が求めていることですか?部活ってそもそもの合意形成を図れていない可能性が大いにありますよ。

 

目標②

総合において、自分がやりたい思っているプロジェクトを実行する。なかなか自分で意見が言えない(そういう機会がなかった)子たちなので、それのためのプロジェクト。さらにプラスの目標は、教員の教育観のパラダイムの変化を伴う。

 少し具体的にいうと、「良い教育とは何か?」を総合的な学習の時間を利用して考えようというものです。うちの学校の特色を活かしたプロジェクト。かなり良い案ができましたが、3年目教員が教員の教育観を変えるウラの目標があるというなかなか傲慢な内容です(笑)。何百人といるうちの生徒が本気で考えた「良い教育」をうちの教師が行えていないなら笑い話ですよね。だから、これを考えるのには相当の覚悟がいると思います。担任全体、学校全体で良い教育とは何かを問い直す必要がありますから。正直うちの学校は古臭いと思うことが多いです。でも、うちの特色を活かしてこのテーマを考えることができるのではないか、と思っています。これを問い直し、カリキュラムを問い直し、学校の当たり前をどんどん改善していくことができればこの学校に通う生徒たちが納得・安心して学校生活を送ることができる。これができれば取材やらなんやらかなり取り上げられる学校になることができそう。そこまでいくのはできすぎですが、学校の中の変わらない風潮をぶっ壊すきっかけになれたら最高です。この学校に関わるすべての人が幸せになることが最上位目標です。

 

 以上、ともかく今考えている来年度の目標です。4月から大変でしょうけど、楽しんでいきましょう。3月31日。