I wanna go to alps.

教育のことしか書きません。たぶん。

大学院のウィンターフォーラム

 本当に久しぶりのブログです。年末に1年の振り返りを書こうと思っていたら、思っていただけで実行に移せず。思ったらすぐやるべきですね。

 

 今日は大学院の修了生も参加できるオンラインのフォーラムがあったので参加しました。正直内容にそんな興味を持てなかったので見送りからーと思っていましたが、この大学院にはずっと関わり続けたいと思っているので参加しました。結果的に、色々とさらに自分の中で考えるきっかけになったのでよかったです。

 

 まずはじめは附属小学校の方の発表で、「今年度の研究について、ある教員の方がどのような実践をしたか、管理職としてはどのように考えたか」ということでした。

 

 いま思えば失礼な質問かも、とは思うのですが、「附属の研究はどこに向かっているのでしょうか」ということを聞きました。教員の実力の向上にもつながる、生徒のために良い授業にもなるという旨の発言があったので、じゃあ一番の目的は何なのか、ということが気になったのです。附属の教員の大半は人事交流によるいろんな市町村教育委員会からの先生だそうです。その方々が戻ったとき、その学校でさらに実践をしてほしい(他の人を巻き込みつつ)という発言があって、なるほどなぁと。正直、そんなつっこみをされるとは、という感じだったかもしれないのでこれが組織としての回答かといえば違うとは思います。さらにフォーラム全体の振り返りでこのことにもう一度触れていただけました。そこで、教師の根本として目の前の子たちに良い授業をしたい、わかってもらいたいということがあって、研究というのはその手段であるということ、とありました。そこで思ったのは、研究というのはやっぱりすべての教員が常日頃すべきものであるということ。日々の授業改善だけでなく対外的な発表レベルまで持っていく、学会に出す等、そういうのは附属とか一部かなりマニアックな教員だけというんじゃなくって、もっと多くの人が参加していくべきなんじゃないかなと。もちろん、そのための働きやすさというか、余白部分というか、そういった部分を長期休暇のみならず普段でもちょっと取り組めるくらいの時間は苦労せずとも、どの学校でも、、、と書きながら夢のまた夢みたいなのでここでもうやめときます。個人の努力レベルではないですね。日本の教育現場の環境整備の問題なので、ドラスティックな変革がないと無理かな。

 

 また、附属の研究がどこに向かっているかときいたのは、この本の影響でもあります。

 

 

 まだはじめにしか読んでませんが。心理学や社会学など、親学問が教育を研究対象とするのではなく、どのような教育がよい教育かを哲学的に考え、それを根底に敷いたうえで検証可能にすることで教育学を学問とする、科学とする、どの現場であっても役に立つ知見とするということが書いてます(今のところざっと読んだ自分の解釈です。間違ってないはず...)。こういった理解をしたうえで附属の話をきいたので、附属はそういう研究をこういった実践を行いましたということだけでなく、学問として捉える側面はあるのだろうか、と思ったわけです。今日の発表や質疑の部分を聞いたうえではその認識はないようです。さてさて、もう少し続きを読んでさらに考えてみたいと思います。奥様とこのフォーラムの話、この本の話をしてもらった意見としては、現場第一のものなんだから、学問たりうる必要もないんじゃないか、ということでした。どこでも適用できるような論文の書き方とか、データのとり方をする必要もない、というか。それも最もだなーと思ってます。少し考えます。

 

 フォーラム以降、ずっとぐるぐると考えています。あとは、自分は何も発表をしていない身なので考えや経験をまとめて出す側にもならないと、安全圏からちゃちゃいれる人間になってしまってそれはいかんなーとも思いました。発表する人はやっぱり素晴らしいです。

 良い機会になりました。2月19日。