I wanna go to alps.

教育のことしか書きません。たぶん。

生徒指導の行く先

 1学期中にあった会議で、生徒指導についていろいろ思うことはあったけど、言語化できてなかったことを、いま少しできそうなので、まとめる。

 

 勤務している高校は、平和な学校である。国公立にバンバン進学するわけでもないが、専門学校や就職が大半を占めているわけでもない。中学校では真ん中か、それより少し上の学力層に分布していたような子たちが多い。いたって真面目ちゃんである。話も基本的にはよく聞く、教師の言うこともよく聞く。とてもできる子というわけではないが、言うことをよくきくので、ルールが自然と増えていく。歩きスマホをするとスマホ1日没収・最近遅刻やギリギリに来る生徒が多いのでその生徒を校門で止め、指導をする、等である。多分、やればそこそこに効果がでるのだと思う。なぜならそこそこに言うことをきくからである。

 

 こうやって1つずつ、ルールを増やしていく。いつの間にかもっと意味がわからないルールが大真面目に作られていきそうである(今でも外の人からみたら意味がわからないかもしれない)。一体行きつく先が何を目指しているのだろうか。うちの教員たちは本気で学校外でも歩きスマホが減ると信じている。それは無いだろう、なぜなら普段歩きスマホしたら没収!と言っている私も生徒がいそうなところから出たら歩きスマホしまくりだから(笑)。なんというか、自分たちの働きかけが万能だと思いすぎではないでしょうか。

 

 いい子たちなので、当然ルールは守る。ですが、ルールを守ることしか教えてません。言うことを聞くロボットを作っているような気がしている。どこかで、そんなルール有り得ねぇよ!と生徒たちが立ち上がるのを待っているんだろうか。そこまでの視野を持てているなら、ちょっとだけ、支持できる。うちの子たちが最も持っていない反骨精神を育てる長期的戦略か。

 

 可愛げがあることは大切だけど、従順なペットにさせてはいけない。腹立たしいやつの相手をするのは面倒だけど、そういうやつの方が将来何かあっても生き抜いていそうな気もする。なんかこう、場当たり的な生徒指導は大して意味ないなぁと思った日でした。学校として言わないわけにはいけないでしょう、という立場もあるんですが。そういう建前が勤務時間を占めるのは馬鹿らしいんですけどね。

 

 そろそろ夏休み。7月16日。